プロテインAでコーティングした表面

プロテインAは分子量42000Daの1本鎖ポリペプチドで、黄色ブドウ球菌を精製することによって得られます。プロテインAはIgGのFc部分に高親和性(約Ka=10 8 M-1)を示します。
プロテインAでコーティングした表面はヒト、マウス、ウマ、イヌ、ネコ、ブタ、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、ラット、ウシなど多くの哺乳動物の免疫グロブリンG(IgG)に結合させるための強力かつ万能なツールとなります。
ただし、プロテインAとIgG間の相互作用はすべての種で同じというわけではありません。同一種であってもプロテインAは、IgGサブグループの一部と極めて強い相互作用を示しますが、そのほかのIgGサブグループとはさほど強い相互作用を示しません。例えば、ヒトのIgG1、IgG2およびIgG4との結合は強力ですが、IgG3とは全く(またはほとんど)結合しません。マウスでは、プロテインAはIgG1とさほど強く結合しませんが、IgG2a、IgG2bおよびIgG3とは強固に結合します。
ポリスチレンの光学的特性が変わらないため、改質した表面を有力な診断分析用ツールとして使用することが可能です。

応用例
プロテインAでコーティングした表面
特に、IgGのFc部分の選択的結合によって、タンパク質が特定抗原との相互作用のためにF(ab)2部分の立体構造を手付かずのまま保存する、以下のような応用に対して有用です。

  • 特異的かつ立体的に配列したIgG結合
  • IgGと他の免疫グロブリンとの分離
  • 各抗原抗体複合体の分離
  • IgGと不純物との分離