(3) HPLC汎用溶媒 アセト二トリルの不足問題

世界的な経済不況が、分析機器を使用している研究者の研究開発に支障をきたしています。
特に、分離分析で最も汎用なHPLCで使用される「アセト二トリル」はサンプルの溶解性等頻度の高い溶媒ですが、「自動車業界の減産」に伴い工業用アセト二トリル需要が低迷し試薬としての供給にも更に大きな支障を起こしています。

提案1.カラムサイズの見直し

例:粒径5um ,4.6mmΦ x 250mmのカラムを使用している場合、使用しているHPLC装置の流路系の配管等を変えず且つ、分離度を落とさない為に 粒径 3um, 4.6mmΦ x 150 mmのカラムサイズに変更する事により、使用溶媒の使用量は40%削減出来ます。

提案2.Phaseの見直し

例:C18カラムをアイソクラティックモードでご使用の方は、疎水性が弱いC8カラムを使用する事で分析時間を短縮し、結果的に使用溶媒を削減出来ます。

提案3.高温環境下での使用

例:カラム温度を高温にする事で使用溶媒の粘性等を下げ結果的に分析時間を短縮出来ます。
高温環境下で使用可能なカラムも用意しております。